戦後の茅ヶ崎銀座通り
「茅ヶ崎銀座」の名称で親しまれてきたメインストリートは、昭和10年代以降にさまざまな商店が軒を連ねるようになり、大きく発展しました。
衣料品や食品はもとより、理容、美容、日用雑貨などの生活に必要なものが揃う商店街は当時平屋で木造が中心。なかには2階やもありましたが、一番高い建物は稲荷通りの”火の見やぐら”だったとか。
銀座通りの中ほどに位置していた「横浜興信銀行」と「駿河銀行」は、そレンガ造りのモダンな佇まいで、木造建築が多い中で一際目立っていたようです。
子供も大人もさまざまな人でにきわう様子はまさしく”銀座”
メインストリート以外のほとんどの道は舗装されておらず、ひとたび雨が降ろうものなら、ぬかるんで水たまりができてしまう有様でしたが、地域の子供たちはそんなことにはお構いなしで、路地裏にあつまっては元気に遊びまわっていたようです。
朝な夕なに買い物客でにぎわい、通勤通学の人々、牛車やリヤカーで通りすぎる農家の人や元気に遊ぶ子供達などメインストリートを中心に多くの人が訪れる様子は銀座の名にふさわしく活況を呈していました。
当時の人たちにとってわくわくと心ときめかす場所だったことでしょう。
エメロードの歩み・過去 ~明治31年頃~
茅ケ崎駅完成。人が集い、にぎわいのある町が広がった明治末頃
明治31(1898)年、当時綿屋が1軒しかなかったこの地域に、茅ヶ崎停車場(現在の茅ケ崎駅)が開設されました。
駅ができたことにより、人の往来が盛んになり、商店が集まり始め、現在のエメロードの原点となったのです。
エメロードの歩み・現在
駅ビルオープンと共にメインストリートをリニューアル
明治、大正、昭和にかけて発展してきた茅ケ崎駅北口の商店街は、昭和60年に駅ビルができたことに伴い、昭和61年に商店街のメインストリートであった「銀座通り」を現在のエメロードにリニューアルしました。
道路は石畳とし、街燈やポラード(車止め)はヨーロッパ調にして、電線を地中化し、モダンな印象を与える商店街が誕生したのです。
エメラルド(宝石)カラーが、湘南の海のように光り輝くイメージとロード(道)を合わせた造語です。
エメロードの名前で親しまれるこの商店街は、お年寄りからお子様まで誰もが安心して楽しめる通りとして毎日賑わいを見せています。
茅ヶ崎エメロード現在の活動
茅ヶ崎エメロードでは、お中元やお歳暮時期のセールや茅ヶ崎市のお祭りに合わせたセール、浜降祭の前夜祭など一年を通じて神輿や福引など楽しいイベントが盛りだくさんで、誰もが楽しめます。
商店街にはお祭りイベントグッズを販売する田村屋さんの駐車場に茅ヶ崎市商店連合会のレンタサイクル(1日300円)の発着場があり、お買い物と市内散策に便利。自家用車でもエメロード周辺に商店街で借りている駐車場が3か所150台確保しているので、車での買い物もできます。